2016年の2月には春らしい気温や日差しを感じる日が増えました。
昨年に比べると、やはり暖かい気がします。
そろそろ春物のアウターが活躍する気温になるのではないでしょうか。
tim. (ティム) 2016ss モッズコート
今回のティムのモッズコートは非常に特殊な素材になっています。
ナイロン素材に塩縮という加工を加え、
さらに天日干しを柔軟剤等使用せずに行っている為非常に硬い仕上がりです。
写真の見た目では分かりませんがバリバリの硬さと立体感。
驚くほど軽く紙みたいな質感です。
着心地だけ見ると決して良いとは言えない出来ですが
加工による独特のシワ感や圧倒的な立体感は
どのブランドにも無い存在感を放っています。
サイズバランスも変則的で太いアームや
ボリュームのある身幅は完全なオーバーサイズ。
着用者は唯モノではなくなることが予想されます。
ふと、このコートを見ていると二十年ほど前の時代のことを思い出します。
今に比べると昔の洋服って、凄く面白いモノも多く
、良い素材を贅沢に使って、何でもアリ。
奇抜過ぎて着れない洋服も沢山ありましたが
良い意味でデザイナーが
挑戦的だったのかもしれないなと時々思うんです。
今の時代も一部のブランドでもデザイン性が高く
ハイクオリティなモノを作っているブランドも健在ですが
時代の流れなのか多くのブランドが似たり寄ったりの
普通の服を作っている気がします。
洋服を形成する上でここまではと限界に近い位置に
挑戦しているティムというブランドを称賛したいと思います。
きっと皆様にも、久しぶりに洋服に驚きを与えてくれますから。